2012/07/10 専門工事業者等の新たな評価の仕組みを検討
       ~国土交通省「建設産業の再生と発展のための方策2012」~

 国土交通省は10日、平成24年2月より再開された建設産業戦略会議において、
将来の建設産業を見据えて優先的に取り組むべき課題と対策をとりまとめた提言
「建設産業の再生と発展のための方策2012」を公表した。

  建設産業戦略会議「建設産業の再生と発展のための方策2012」(国土交通省ホームページ)

 今回の提言において当面の課題の一つとして掲げられる「適正な競争環境の整備」について、
「専門工事業者等の新たな評価の仕組みの導入」が早期に検討を開始すべき対策として提言された。

 公共工事の発注者が元請企業の選定に当たって、その下請契約の相手方まで含めた適格性を
評価する際に用いられることが想定されるほか、より広く建設市場で利用される仕組みとするため、
民間工事においても元請企業が下請契約の相手方の選定に活用できるようなものとすることが
望ましいとされる。

 評価の項目として、
・建設工事の施工を担う登録基幹技能者など技能労働者の雇用状況や施工実績
・若年者の継続的な雇用や育成の状況
・社会保険加入等状況等
が例示される一方、制度の持続可能性や利用促進等の観点から、既存の企業評価制度の枠組みを
活用することも視野に入れつつ、簡素な仕組みとすることが必要であるとされる。


資料出典 : 国土交通省 「建設産業の再生と発展のための方策2012」資料編

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