2014/5/23 埼玉県/社保未加入企業を入札時に排除/10月から適用、順次拡大

【建設工業新聞 5月 23日 5面記事掲載】

埼玉県は、建設工事の入札で10月1日から社会保険(健康保険、厚生年金保険、雇用保険)に未加入の建設業者を排除する取り組みを始める。三つの保険にすべて加入していなければ入札への参加を認めない。14年度は設計金額(税込み)6000万円以上の工事を対象に適用。15年度は同3000万円以上、16年度は同1000万円以上の工事と段階的に対象を拡大し、17年度から全工事に適用する。

10月1日から実施する措置では、社会保険加入を入札参加要件に設定。元請となる企業の社会保険加入状況を確認した上で、未加入の場合は応札を認めないようにする。17年度以降、入札参加資格者名簿への登載は、社会保険に加入していることが条件となる。

低入札価格調査制度も10月1日に見直す。低入札調査基準価格を設定した6000万円未満の工事の入札に参加し、基準を下回った企業に対して、1次下請企業を含めて社会保険の加入状況を調査。未加入の場合は失格とする。

県によると、13~14年度の県競争入札等参加資格者のうち、社会保険に未加入の県内業者は3021社中646社(全体の21・4%)、県外業者は1288社中4社(全体の0・3%)。下位ランクの業者ほど未加入者が多くなる傾向にある。

日刊建設工業新聞の購読申し込みは、こちら

戻る