2014/9/11 国交省/経審のあり方再検討へ/「一つの評価軸では限界」の指摘受け

【建設工業新聞 9月 11日 1面記事掲載】

国土交通省は、大企業から中小企業まで同じ評価軸で運用している経営事項審査(経審)について、どのような見直しができるかを検討する。10日に開かれた中央建設業審議会(中建審、国交相の諮問機関)の総会で、土地・建設産業局の北村知久建設業課長が今後の経審のあり方を問われ、検討方針を表明。「根本から見直すとなると少し時間をいただく必要がある。案がまとまったら、中建審に諮りたい」と述べた。

総会では、小澤一雅東大大学院教授が現在の経審制度について、これまで行われてきた審査基準の変更で「分かりにくくなっている状況がある」と指摘。多種多様な企業がある中で、一つのモデルで評価することには「限界がある」として、経審の役割、位置付け、活用方法などを含めて検討していく必要があると提案した。

国交省側は、この提案に応える形で、内部的な検討を行っていく考えを示した。

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