2014/11/05 静岡県/総合評価方式で事前審査登録制度導入/受発注者双方の負担軽減へ

【建設工業新聞 11月 5日 7面記事掲載】

静岡県は、工事と委託業務の入札に導入している総合評価方式で、入札参加者の施工能力を事前に審査・登録する「事前審査登録制度」を15年度から導入する。総合評価方式の評価項目のうち、企業の「優良工事の表彰の有無」や「成績評定の平均点」など事前に登録できる部分をあらかじめ審査しておくことで、受発注者双方の事務負担の軽減を図るのが狙い。15年4月1日から20日まで申請を受け付ける。6月1日の公告案件から適用する。

総合評価方式では、評価項目となっている▽優良表彰▽災害協定▽地域貢献活動▽障害者雇用▽成績評定の平均点-などについて、入札ごとに根拠となる資料の写しなどを添付し提出する必要があり、発受注者双方に負担となっている。

このため、評価項目の申請を年度当初に一括して受け付け、審査を経て事前に登録することで提出資料の削減、審査事務の軽減を図る。双方で確認することで評価点の登録に関するミスも防止する。災害時事業継続計画(BCP)の策定の有無など一部については、入札ごとに資料を添付する必要がある。

交通基盤部の各課と各土木事務所、港湾・漁港関係事務所、各農林事務所が発注する工事と業務が対象。特定JV工事と営繕工事、企業局、教育委員会、公安委員会の発注案件は除く。登録内容の変更も含め4月20日以降も随時受け付ける。申請日が月内の20日以前の場合は申請月の翌々月、20日以降の場合は3カ月後からの適用となる。問い合わせ先は県技術監理センター(電話054・268・5004)。

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