2016/11/22 国交省/技術検定2級学科試験の免除期間で告示改正案/合格年度内は2回目免除

【建設工業新聞 11月 22日 1面記事掲載】

国土交通省は、建設業法に基づく技術検定の2級学科試験を17年度から年2回実施するのに伴い、学科試験の免除期間に関する国交省告示の改正案をまとめた。学科試験(1回目)に合格した年度内に、学科試験(2回目)を免除して実地試験が受けられるようにする。12月20日まで改正案への意見を募集した上で、17年度試験計画を年末までに官報で公告する。

技術検定は監理技術者や主任技術者になれる国家資格「施工管理技士」を取得する試験。土木、建築、管工事、電気工事、建設機械、造園の6種目それぞれに1級、2級があり、学科試験と実地試験で構成する。

政府の17年度予算編成方針には、担い手確保のため施工管理技術に関する公的資格試験を年2回にするなど受験機会の拡充を検討することが明記された。

国交省は10月に開いた「適正な施工確保のための技術者制度検討会」(座長・小澤一雅東大大学院教授)で技術検定制度の見直し内容を提示。担い手確保の観点から若年層の受験者が多く、高校在学中の合格者の増加が期待できる2級学科試験を2回に増やすことが了承された。

17年度から土木と建築の2種別で先行的に実施。効率的な運営体制や増加費用の程度、受験者の動向などを把握するとともに、本格実施に向けた環境整備を進める方針だ。

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