2018/02/19 国交省/競争参加資格、新経審で再認定実施/4月1日~9月30日に再申請受付

【建設工業新聞 2月 19日 2面記事掲載】

国土交通省は4月に経営事項審査(経審)の審査基準が改正されるのに伴い、同省直轄工事の17・18年度競争参加資格の再認定を行う。4月以降に新しい経審を受け、旧経審より総合評定値が上がった場合、9月末までに資格審査を再び受ければ競争参加資格に反映され、新たな点数や等級が得られる。ただ入札手続き期間中に等級が変わると、その入札の参加資格を失うため注意も必要だ。

新経審の適用は4月1日から。旧経審で参加資格の認定を得た企業が新経審に基づく再認定を希望する場合は、4月1日から9月30日まで再申請を受け付ける。申請から再認定までの期間は1カ月から1カ月半程度。随時申請の場合は、4月以降も旧経審、新経審のどちらの総合評定値でも使用可能とする。

再認定を申請する場合は、同省の全認定部局、全工種一括で行い、一部の地方整備局や工種だけを対象に再申請することは認めない。同省は今回の措置を、競争参加資格審査を行っている他の省庁にも周知しているが、同様の措置を取るかは各省庁ごとに判断することになる。

今回の経審の改正は、同省の有識者会議が17年7月にまとめた政策提言「建設産業政策2017+10」で示された方向性を具体化したもの。社会保険未加入などの減点評価の寄与を強めたほか、防災活動への貢献状況の加点幅を拡大し、建機の保有状況の加点方法を見直した。いずれも、その他(社会性等)の審査項目(W点)で評価する。

旧経審で受審を終えている企業が新経審での再審査を申請できる期間は、4月1日から7月29日までの120日間と設定している。

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