2018/12/14 国交省/工種区分に「橋梁補修工事」新設/21・22年度競争参加資格申請から

【建設工業新聞 12月 14日 2面記事掲載】

国土交通省は21・22年度の工事競争参加資格審査の申請時から、直轄の橋梁補修工事に対応する工種区分「橋梁補修工事」(仮称)を新設する。工種新設の準備のため、20・21年度は、橋梁補修工事を工種区分の「維持修繕工事」で発注。工事の難易度に応じた同種・類似実績や適切な地域要件の設定にも配慮する。工種を設け維持修繕分野で適切な市場を形成する。

国交省直轄工事の競争参加資格登録は一般土木工事やアスファルト舗装工事、鋼橋上部工事など21の工種に分類されている。維持や修繕に関する工事は、「維持修繕工事」の工種区分で発注されることが多い。

橋梁補修工事の場合は、工事内容に応じて「維持修繕工事」「一般土木工事」「鋼橋上部工事」「プレストレストコンクリート(PC)工事」のいずれかの工種で発注されている。

このため発注される工事工種が異なると、過去の工事成績が反映されないといった課題が指摘されている。

国交省は、直轄工事の橋梁(鋼橋、プレストレストコンクリート橋)の補修工事に対応できる工種として「橋梁補修工事」(仮称)を新設する。これに伴い、建設業許可工事種別の設定や、橋梁補修工事の完成工事高を細区分する「細区分工種」など詳細を詰める。

同省の有識者会議が4月に公表した提言「今後の発注者のあり方に関する中間とりまとめ」には、大規模維持更新時代を見据え、大型構造物の修繕工事に関する工種の新設、地域企業の市場を確保する必要がある工種の等級設置など、必要な措置を順次導入できるよう早急に検討するべきだとしている。

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