2020/06/09 国交省/WLB認定企業評価項目に「プラチナえるぼし」追加/WTO対象工事で加点

【建設工業新聞  6月 9日 1面記事掲載】

国土交通省はWTO政府調達協定が適用される直轄工事の入札で、女性活躍などに関する法定の優良企業認定制度を活用した評価を拡充する。1日施行の改正女性活躍推進法に基づき「プラチナえるぼし制度」が創設。これを受け、22日以降に入札契約手続きを開始する対象工事で「プラチナえるぼし」を評価項目に追加する。

国交省は建設現場のワーク・ライフ・バランス(WLB=仕事と家庭の調和)推進策の一環として、一般土木、建築のA等級向け工事を対象に、WLB関連認定制度を活用し評価する取り組みを2018年度に全面導入した。

技術的能力などが一定水準以上の参加者を選抜して入札を行う段階的選抜方式の評価で、女性活躍推進法に基づく認定制度「えるぼし」、次世代育成支援対策推進法の「くるみん」「プラチナくるみん」、若者雇用促進法の「ユースエース」の認定企業を優遇。評価項目のうち「企業の能力等」で1点を加点する配点例を示している。

えるぼし制度で水準の高い優良企業にお墨付きを与える「プラチナえるぼし」の運用が始まった。政府の「女性の活躍推進に向けた公共調達および補助金の活用に関する実施要領」が3月に改定され、加点評価の対象に「プラチナえるぼし」を追加。こうしたことを受け国交省でもWLB推進企業の評価項目に加えた。配点例は1点とする。

官房の技術調査課長と官庁営繕部計画課長の連名で「直轄工事におけるワーク・ライフ・バランス等推進企業を評価する取り組みについて」と題する文書を、各地方整備局の企画部長と営繕部長に5日付で通知した。

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