2020/06/11 清水建設/全国の現場にマウスシールド配布/熱中症と新型コロナ対策で

【建設工業新聞  6月 11日 3面記事掲載】

清水建設は10日、熱中症リスクを回避しつつ新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、全国の現場にマウスシールドを配布すると発表した。屋外の現場で着用を想定。第1弾として5月末までに3万1000個を調達した。順次現場への配布を進める。着用時の暑さをやわらげる冷感マスクも並行して調達し、さまざまな場面を想定した感染対策を徹底する。

マウスシールドは顎に装着するプラスチックパッドに、口の周りを覆う透明なプラスチックフィルムが取り付けてある。着用時の息苦しさを感じずに唾液の飛散が防止できる。ヘルメットを着用したままでも使用可能。主に屋外現場で施工管理に当たる社員や作業員に着用してもらう。

屋外現場は3密(密接・密集・密閉)に該当せず、作業時のソーシャルディスタンス(社会的距離)を確保できることから、マスクではなくマウスシールドで感染防止を図る。

屋内の現場などは一般的なマスクに替えて冷感マスクを着用する。1時間ごとに休息をとるなどの熱中症対策も併せて実施する。現場のさまざまな条件に適したマスク類の着用を推奨し、熱中症と新型コロナ感染のリスクを低減する。

同社は感染症対策として手洗いや消毒、3密の回避などを徹底し、現場作業時はマスクの着用をルール化している。だが夏場のマスク着用は熱中症のリスクを高める懸念があるため、マウスシールドを導入した。

日刊建設工業新聞の購読申し込みは、こちら

戻る