2020/10/22 CCUS運営協議会/当面の目標「低位推計」基本に/20年度は28万人登録めざす

【建設工業新聞  10月 22日 1面記事掲載】

官民で構成する建設キャリアアップシステム(CCUS)運営協議会運営委員会は、東京都内で20日に会合を開き、CCUSの利用促進に向けた当面の取り組み目標を「収支の安定確保が見込める『低位推計』を基本に設定する」ことを了承した。同推計をベースに本年度の取り組み目標も設定。年間の技能者登録数で28万人(前年度からの累計50万人)の実現を目指す。目標数値を盛り込んだ本年度事業・収支計画案も議論した。近く開催する協議会総会に事業計画案などを諮る。

低位推計は累計の技能者登録150万人、事業者登録16万社、タッチ数1・2億回の実現を前提に試算した。技能者登録数は22年度に110万人、150万人を25年度に達すると想定。26年度までに前提条件が達成できれば、12年の運営期間で累積赤字が解消できるとした。20年度の単年度目標は技能者28万人、事業者3万社の登録、カードタッチ総数720万回の実現を目指す。

事業計画案には、9月8日に開いた協議会総会で決議した「料金改定後の利用促進に関する申し合わせ」の内容を反映。利用促進に向けた取り組みを列挙した。四半期ごとに運営委の会合を開き、登録数とタッチ数の実績、CCUS収支状況をフォローアップ。セグメント(業種、団体など)ごとに状況を見える化する。年内開催を予定する次回会合で初弾のフォローアップ結果を示す考えだ。フォローアップでは事務局の国土交通省と建設業振興基金(振興基金、佐々木基理事長)が全体の登録やタッチ数の実績、現場ID、都道府県別の状況などを統計データとして明示する。各団体には個別に設定する取り組み目標、事業者登録状況を次回会合で報告するよう求めている。

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