2024/01/30 日建協/4週8閉所実績23年11月の指数は5・59、10閉所が調査以来最多に

【建設工業新聞 1月 30日 2面記事掲載】

日本建設産業職員労働組合協議会(日建協、木浪周作議長)は29日、2023年11月に行った「4週8閉所ステップアップ運動」の閉所実績を公表した。回答作業所の平均閉所日数を、他の月と比較できるよう補正した「4週8閉所指数」は5・59閉所で、前年同期実績に比べ0・32日増加した。閉所日数別では10閉所が全体の17・9%を占め、調査開始以来初めて閉所日数分布で最多となった。

調査は加盟組合の4246作業所が回答した。土建別の閉所指数は土木5・79閉所、建築は5・42閉所となり、昨年11月の前年同期に比べ改善した。年度別の閉所指数平均も改善傾向にあり順調にステップアップしている。

1カ月の総閉所数を作業所数で割った平均閉所日数は過去最高値の6・99日。加盟組合企業が4週8閉所の取り組みを強化する中、6閉所以上(日曜日+2日閉所)が71・1%、8閉所以上(全土日閉所)が49・9%まで上昇した。全体の閉所日数別では10閉所が17・9%で最多。10閉所以上も22・3%に上った。

土建別の閉所日数分布を見ると、土木は8閉所が最多の21%で10閉所19・6%と続く。8閉所以上は55・3%を占め、前年同期比で6・9%増加した。建築は10閉所と4閉所が同じ16・5%で最多。10閉所が最高となるのは調査開始以来初という。これに8閉所14・2%と続き、8閉所以上の割合は45・4%と8%上昇した。4閉所以下の作業所も26・1%あり、引き続き対策が必要としている。

加盟組合別では4週8閉所指数の最高は6・54閉所、最低が4・14閉所。その差は前回よりも縮まった。日建協は「組合や企業によって二極化の状態にあるが、全体の底上げは見られる」(日建協)としている。

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