2015/03/16 国交省/土木工事積算基準・現場管理比率、21工種すべて引き上げ
【建設工業新聞 3月 16日 2面記事掲載】
国土交通省が15年度の直轄工事から適用する土木工事積算基準のうち、下請業者の本社経費を算定するのに用いる現場管理費率が対象21工種ですべて上昇したことが分かった。元請業者の本社経費を算定するのに用いる一般管理費等率を引き上げ、人材育成・確保などに役立てるための適正利潤を確保するのに連動した措置。各工種で予定価格を押し上げる効果が期待できる。
現場管理費率は、純工事費の額に対応して設定している。河川工事など11工種では、700万円以下と10億円超にそれぞれ一律の率を設定、その間の700万円超~10億円以下の場合は工種別に設定された変数値を使って一定の算定式から算出した率を用いる。
同様に道路維持工事と河川維持工事の2工種は200万円以下と1億円超、共同溝等工事(1)(2)、トンネル工事、下水道工事(1)~(3)の6工種は1000万円以下と20億円超、コンクリートダムとフィルダムの2工種は3億円以下と50億円超にそれぞれ一律の率を設定。その間の率は、一定の算定式から算出した率を使う。
例えば、河川工事では、700万円以下に設定する現場管理費率が42・02%と設定されており、14年度基準と比較して3・89ポイント上昇。10億円超は14・75%で0・47ポイント上昇となった。共通仮設費との合算で間接工事費を算出する現場管理費は、工種区分に従って純工事費ごとに求めた現場管理費率を、それぞれの純工事費に掛け合わせて算出することになる。
今回の積算基準改正では、鋼橋架設工事、電線共同溝工事、道路維持工事、舗装工事の4工種について、人口集中地区(DID地区)で行う場合の現場管理費率に加算する市街地補正を「現行の率に1・5%加算」から、15年度は「最新の率を1・1倍」に変更。現道上で行うこれら工事の性格を踏まえ、現場管理費を含む間接工事費を割り増しすることにした。
現場管理費率は、純工事費の額に対応して設定している。河川工事など11工種では、700万円以下と10億円超にそれぞれ一律の率を設定、その間の700万円超~10億円以下の場合は工種別に設定された変数値を使って一定の算定式から算出した率を用いる。
同様に道路維持工事と河川維持工事の2工種は200万円以下と1億円超、共同溝等工事(1)(2)、トンネル工事、下水道工事(1)~(3)の6工種は1000万円以下と20億円超、コンクリートダムとフィルダムの2工種は3億円以下と50億円超にそれぞれ一律の率を設定。その間の率は、一定の算定式から算出した率を使う。
例えば、河川工事では、700万円以下に設定する現場管理費率が42・02%と設定されており、14年度基準と比較して3・89ポイント上昇。10億円超は14・75%で0・47ポイント上昇となった。共通仮設費との合算で間接工事費を算出する現場管理費は、工種区分に従って純工事費ごとに求めた現場管理費率を、それぞれの純工事費に掛け合わせて算出することになる。
今回の積算基準改正では、鋼橋架設工事、電線共同溝工事、道路維持工事、舗装工事の4工種について、人口集中地区(DID地区)で行う場合の現場管理費率に加算する市街地補正を「現行の率に1・5%加算」から、15年度は「最新の率を1・1倍」に変更。現道上で行うこれら工事の性格を踏まえ、現場管理費を含む間接工事費を割り増しすることにした。
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