2016/05/26 15年度末の許可業者数、1・1%減/3年ぶりマイナス、新規は増加傾向/国交省

【建設工業新聞 5月 26日 1面記事掲載】

国土交通省は25日、15年度末(16年3月末)時点の建設業許可業者数を発表した。総数は46万7635業者で前年度末に比べて1・1%、5286業者減少した。減少は3年ぶりで、ピークの1999年度末(60万0980業者)と比べると22・2%減。15年度は許可更新期を迎えた業者が多く廃業や失効の業者数が増えたものの、新規の許可取得も13・0%増の1万9156業者と2年連続の増加となった。

許可業者数の増減は94年12月の制度改正で許可の有効期間がそれまでの3年から5年に延長されたのに伴い、更新件数が最初の3年で増加、その後の2年間で減少するサイクルを繰り返している。15年度は更新件数が多くなる1年目に当たり、総数が減少に転じた。

15年度は新規許可が増加する一方、廃業や期限切れの許可失効が2万4442業者と前年度比66・5%増。内訳は廃業を届け出たのが1万0275業者(19・4%増)、更新手続きを行わず許可切れとなったのが1万4167業者(133・4%増)だった。

許可業者数のうち、大臣許可は9927業者(1・0%増)、知事許可は45万7708業者(1・2%減)。割合は4年連続で変わっていない。

一般・特定許可別では、一般許可が44万5937業者(1・3%減)、特定許可が4万3949業者(0・9%増)。一般許可業者数はピークだった99年度末に比べ22・8%減、特定許可業者数はピークの04年度末比で14・1%減となっている。

28の業種区分の許可総数は144万7257で前年度末に比べて0・6%増加した。増加したのは塗装、内装仕上げ、鋼構造物など20業種、減少したのは建築、土木、造園など8業種。1業種だけの許可を受けた業者は23万0822業者と全体の49・4%。複数業種の許可は23万6813業者で全体の50・6%となり、前年度末に比べて0・3ポイント増加した。

許可業者のうち、建設業以外の営業も行う兼業業者は12万7665業者(0・1%増)。全体に占める割合は27・3%と0・3ポイント上昇した。99年度末に比べると、兼業業者の割合は6・0ポイント上昇している。資本金階層別では中小企業者(個人と資本金3億円未満の法人)の数が46万4945業者で許可業者全体の99・4%を占めた。

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