2020/03/17 国交省/CCUS活用の能力評価基準で「橋梁」など5職種認定/計19職種に

【建設工業新聞  3月 17日 2面記事掲載】

国土交通省は建設キャリアアップシステム(CCUS)を活用し、建設技能者のレベルを4段階に分ける能力評価基準を17日に認定する。対象は「橋梁」や「海上起重」など5職種。これにより計19職種の基準が整った。認定を受けた各専門工事業団体は今後、能力評価の実施方法などに関する規定を国交省に届け出た上で、職種ごとに4段階の評価を始めることができる。

16日に基準を申請したのは、▽橋梁=日本橋梁建設協会▽海上起重=日本海上起重技術協会▽保温保冷=日本保温保冷工業協会▽消防施設=消防施設工事協会▽ALC=ALC協会-の5職種・5団体。17日にも国交大臣の認定を受ける。

これまでに認定された▽鉄筋、型枠、機械土工(認定日2019年10月8日)▽左官、内装仕上(同10月25日)▽防水施工、切断せん孔、サッシ・カーテンウオール、建築大工(同10月31日)▽トンネル、圧接(同12月26日)▽電気工事、コンクリート圧送(2月5日)▽とび(3月4日)-の14職種を加えると計19職種となった。

能力評価制度はCCUSにより客観的に把握できる経験、知識・技能、マネジメント能力での評価を基本に、▽レベル1=初級(見習い)技能者▽レベル2=中堅(一人前)技能者▽レベル3=職長として現場に従事できる技能者▽レベル4=高度なマネジメント能力を有する技能者(登録基幹技能者など)-の4段階で行う。

専門工事業団体など能力評価の実施機関が職種ごとに基準を策定し、国交大臣の認定を受けた後、能力評価の実施開始日や手数料などを示した実施規定を国に届け出る。基準と実施規定に基づき、能力評価を行うスキームだ。

国交省は登録基幹技能者講習実施機関(35職種)に対し年度内に基準案を取りまとめ、国交大臣への申請完了を要請。4種類のカードが技能者に行き渡る環境整備を進める。

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