日本建設業連合会（日建連、山内隆司会長）は「建設業（建設現場）における新型コロナウイルス感染予防対策ガイドライン」を策定した。接触感染と飛沫（ひまつ）感染の防止を柱に、施設整備や現場運営の留意点を説明。朝礼や職長ミーティング、新規入場者教育、安全衛生大会などの機会を捉えて従業員や作業員に繰り返し感染防止対策の重要性を周知し、現場で３密（密閉・密集・密接）回避の定着を図る。＝１面参照

同ガイドラインは、国土交通省の「建設業における新型コロナウイルス感染予防対策ガイドライン」と厚生労働省の通知「職場における新型コロナウイルス感染症への感染予防、健康管理の強化について」を踏まえ、建設現場の実態に即した内容に整理した。

現場の具体的な対策は元請事業者の立場から記述した。下請事業者やその従業員、作業員などに対しても継続的に感染防止対策や元請事業者の方針などを説明し、連携して対策を実施するよう求めている。

従業員や作業員の感染により資材調達や労務確保が困難になり、工事を中断せざるを得ない場合は、下請会社や技能労働者の経営、生活に支障がないよう、資金繰りなどを十分配慮し、適正な取引を徹底するとの方針を盛り込んだ。