2020/06/09 三井住友建設/全現場にフェースカバリング導入/新型コロナと熱中症対策で

【建設工業新聞  6月 9日 3面記事掲載】

三井住友建設は新型コロナウイルス対策と熱中症のリスク低減を両立する目的で、全現場にフェースカバリングを導入する。フェースカバリングにはスポーツなどで使うクールタオルの布地を使用。肌に触れても清涼感があることから、夏場の快適な作業を支える。現場作業時のマスクの代替品として、同社社員と協力会社作業員の約2万人を対象に順次配布していく。

フェースカバリングの素材に使われているクールタオルは、水にぬらすと冷たい感触が持続する。鼻の上から顔の下半分を覆うものの、顎部分を開放することで熱がこもらないように工夫した。屋外での使用を前提としており、現場事務所などの屋内ではマスクを着用する。

同社は新型コロナの感染対策として現場ではマスクを着用して作業を行っている。ただ、今後夏季に向かって気温が上昇する中で、マスクを着用して作業すると熱中症の発生リスクが高まることから、同社はマスクの代替となる素材を検討。新日本空調の協力の下、微粒子可視化システムを使って飛沫(ひまつ)感染を効果的に抑える方法を検証し、フェースカバリングの導入を決めた。

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