2020/09/07 日建協/週休2日、加盟組合間で二極化進む/4週8閉所指数、6月は5・57日

【建設工業新聞  9月 7日 1面記事掲載】

日本建設産業職員労働組合協議会(日建協、鈴木誠一議長)は4日、2018年度から取り組んでいる「4週8閉所ステップアップ運動」に関連し、6月の閉所状況を発表した。1カ月の総閉所数を作業所数で割った「平均閉所」と、月によって異なる土日祝日の日数を考慮し月ごとに比較できるよう平均閉所を補正した「4週8閉所指数」はいずれも5・57日。4週8閉所指数は前回(19年11月)の4・86日を上回った。加盟組合別にみると、指数が最も高い組合と最も低い組合は2日閉所以上の差があり、日建協は「二極化の傾向がある」としている。

同運動は毎月の4週8閉所を作業所単位で促そうと18年に開始した。毎年6月と11月の2回実施している。今回の調査は加盟組合34組合の全作業所を対象に実施し、3861作業所が回答した。

閉所日数別の分布を見ると、4閉所が23・3%で最も多く、次いで6閉所(20・1%)、8閉所(17・1%)と続いた。0閉所は4・0%だった。多くの加盟組合が19年度から4週6閉所を目標にしており、6閉所以上の作業所は53・8%を半数を超えた。

日建協は「閉所できる環境が整ってきている」と取り組みの成果を分析する。ただ4閉所の作業所が最も多い点は「実質的に日曜日しか閉所できていないことになる」と指摘した。

加盟組合間の閉所日数格差は解消されていない。加盟組合別で閉所指数を見ると、最も指数が高い組合は6・39閉所、最も低い組合は4・26閉所と2閉所以上の差が出た。

多くの組合や企業で土曜閉所の取り組みが行われているものの、「二極化の傾向が見受けられる」(日建協)と現状に危機感を募らせている。

日刊建設工業新聞の購読申し込みは、こちら

戻る