2020/09/25 鹿島/現場の統合管理システムを開発/人員や資機材の位置など高度に可視化

【建設工業新聞  9月 25日 3面記事掲載】

鹿島は、現場内の人員や資機材の位置状況、気象情報などが一元表示できる統合管理システムを開発した。所属や職種、機械種別ごとに位置情報を表示。計画通りの場所や体制で作業が行われているかを現場事務所や支店、本社などで常時把握できる。現場の高度な見える化を推進するための中心システムに位置付けており積極的に展開する。

開発した「FieldBrowser」(フィールドブラウザー)は、人の位置・バイタル情報、建設機械の位置・稼働情報、車両の位置・運行管理情報、気象データ、交通データなどを一元管理する。定点カメラ映像と位置情報を連携し、現場のより正確な状況把握が可能となる。バイタル情報を用いて、体調不良者の即時発見などにつなげる。建設機械や車両は、稼働状態のほか稼働率を集計して表示でき、最適配置や手配の検討に活用できる。

気象情報はハレックス(東京都品川区、藤岡浩之社長)によるデータを取り入れる。リアルタイムの天候に加え、72時間先の予報を確認できるようにして、対策や作業計画の見直しなどに役立てる。グーグルの交通情報とも連携している。

西日本高速道路会社発注の新名神高速道路枚方工事(大阪府枚方市)など6現場に導入済み。今後は、各種システムを横断的に集計・分析する機能の強化などに取り組む。資機材の現場内での位置情報や稼働状況をリアルタイムに把握するシステム「K-Field」(ケイフィールド)や、導入を予定している作業員用スマートフォンとの連携も視野に入れている。

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