2020/11/11 菅義偉首相/新たな経済対策策定と20年度3次補正予算編成を指示/国土強靱化など柱

【建設工業新聞  11月 11日 1面記事掲載】

菅義偉首相は10日の閣議で、新たな経済対策の策定と2020年度第3次補正予算案の編成を指示した。ポストコロナに向け経済の持ち直しの動きを確かなものとし、民需主導の成長軌道に戻すための対策をパッケージ化。実施に向け20年度第3次補正予算と21年度予算を合わせた「15カ月予算」として、切れ目なく新型コロナウイルス対応や経済対策に当たる。

新たな経済対策は▽新型コロナ感染症の拡大防止策▽ポストコロナに向けた経済構造の転換・好循環の実現▽防災・減災、国土強靱化の推進や災害からの復旧復興の加速など安全・安心の確保-の3本柱。防災・減災や国土強靱化などに取り組み、経済を動かしていく考えが示された。

赤羽一嘉国土交通相は同日の閣議後会見で「総理の指示を踏まえ、省内でしっかり必要な対策を検討していく。内容はこれからとなる」と述べた。政府・与党は来年1月召集の通常国会冒頭で20年度第3次補正予算案を提出し、速やかな成立を目指す。

規模は与党内で10兆円を大きく上回る歳出を求める声が出ている。国の直接の財政支出である「真水」で30兆円規模の大胆な財政出動が必要との見方もある。

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