2020/11/27 大成建設/3現場に「ウエルネス作業所」を整備/社員と作業員に快適空間提供

【建設工業新聞  11月 27日 3面記事掲載】

大成建設がものづくりの最前線になる工事現場の作業所で職場環境を高める取り組みを推進している。「ウエルネス作業所」と名付けた作業所を3現場に整備した。仮設型ワークプレイスと捉え、作業の負担軽減や作業環境の改善、社員と作業員のコミュニケーション促進、心身の健康増進に配慮した快適な空間を創出。生産性やモチベーションの向上、ストレス低減などにつなげていく。

ウエルネス作業所の取り組みは▽赤坂中学校等整備工事作業所(東京都港区)▽下高井戸調整池工事作業所(同杉並区)▽千葉市新庁舎整備工事作業所(千葉市)-の3カ所で開始した。作業所は工事期間などに応じてリース会社に条件や要望を提示し建設する。ウエルネス作業所は設計本部に設置したワーキンググループが参画。作業所の要望に基づく提案やリース会社への指示などを通じ、働きやすさや健康増進を追求した空間づくりを支援する。

作業所ごとに異なるニーズに対応するため、職場環境の多彩な選択肢「ウエルネスレシピ」を作成。「ボリューム」「プランニング」「エレメント」の3カテゴリーで、100に及ぶレシピから最適な項目を採用する。

赤坂中の作業所は事務所と売店、作業員休憩所を分棟配置にしてデッキで接続。内部に半屋外で気分転換が可能なサンルーム、男女別のシャワールーム、オープンキッチンなど設けた。屋外に外部ワークプレイス「アクティブプラザ」も設けている。コミュニケーションを促したり心地よい空間を生み出したりする工夫を随所に取り入れた。現場からは「ストレスが減り、コミュニケーションも活発になった」などの声が寄せられている。

同社は社員や作業員へのヒアリング、各作業所の要望に応じたレシピ更新などを通じ職場環境のさらなる改善に取り組んでいく。

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