2021/03/29 建退共/21年度事業計画/電子申請方式の本運用開始、履行確認を強化
【建設工業新聞 3月 29日 1面記事掲載】
勤労者退職金共済機構(勤退共)の建設業退職金共済事業本部(建退共本部、稗田昭人本部長)は、2021年度事業計画を固めた。新たに加入する被共済者数の目標を10万8000人以上に設定。加入促進対策を効果的に実施していく。目玉の一つが建退共制度の掛け金納付の電子申請方式で、本運用がスタートする。10月には就労実績報告書作成ツールの利便性向上版の供用開始を予定している。
電子申請方式は、現金を電子化し、建退共の掛け金納付以外に利用できない退職金ポイントとして管理する。共済契約者は従来の証紙に代えて、ペイジー(電子決済)か口座振替で退職金ポイントを購入。月に一度、労働者の就労日数を報告し日数に応じてポイントを納める。
昨年10月からの試行参加を含め、23日までに大手・中小ゼネコンなど767社から申し込みを受け付けた。電子申請を取り扱う金融機関はペイジーが353機関。大手を中心に口座振替のニーズが高く、4月以降、順次対応できるように調整中としている。
建退共と建設キャリアアップシステム(CCUS)のデータ連携が本格化する。電子申請システムへの就労実績の入力は、共済契約者(元請、下請)が就労実績報告作成ツールの日別報告様式に直接入力する方式(方式I)と、下請がCCUSからデータを出力し同ツールに入力する方式(方式II)を供用済み。22年4月をめどに元請や1次下請による入力を可能とする方式(方式III)を使えるようにする。電子機器に習熟していない下請の事務を代行し、円滑な申請を促進する。
4月以降に発注される公共工事から建退共制度の履行確認を強化する。受注者は掛け金収納書の提出用台紙に当該工事で必要となる共済証紙数を記載し、発注者に提出。工事完成後は労働者延べ就業者日数、建退共の掛け金充当日数を記載した実績総括表を発注者に提示するようにする。
掛け金日額は現行の310円から「320円」に引き上げる。3・0%に設定している予定運用利回りは「1・3%」に引き下げる。10月に移行する予定だ。
電子申請方式は、現金を電子化し、建退共の掛け金納付以外に利用できない退職金ポイントとして管理する。共済契約者は従来の証紙に代えて、ペイジー(電子決済)か口座振替で退職金ポイントを購入。月に一度、労働者の就労日数を報告し日数に応じてポイントを納める。
昨年10月からの試行参加を含め、23日までに大手・中小ゼネコンなど767社から申し込みを受け付けた。電子申請を取り扱う金融機関はペイジーが353機関。大手を中心に口座振替のニーズが高く、4月以降、順次対応できるように調整中としている。
建退共と建設キャリアアップシステム(CCUS)のデータ連携が本格化する。電子申請システムへの就労実績の入力は、共済契約者(元請、下請)が就労実績報告作成ツールの日別報告様式に直接入力する方式(方式I)と、下請がCCUSからデータを出力し同ツールに入力する方式(方式II)を供用済み。22年4月をめどに元請や1次下請による入力を可能とする方式(方式III)を使えるようにする。電子機器に習熟していない下請の事務を代行し、円滑な申請を促進する。
4月以降に発注される公共工事から建退共制度の履行確認を強化する。受注者は掛け金収納書の提出用台紙に当該工事で必要となる共済証紙数を記載し、発注者に提出。工事完成後は労働者延べ就業者日数、建退共の掛け金充当日数を記載した実績総括表を発注者に提示するようにする。
掛け金日額は現行の310円から「320円」に引き上げる。3・0%に設定している予定運用利回りは「1・3%」に引き下げる。10月に移行する予定だ。
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