2021/03/30 4月1日改正経審計算方法発表。
社会性新項目 W10 CPD・キャリアアップでP点換算で最大14.25点の加点。

4月1日改正の経営事項審査 評点算出方法について詳細が発表されました。
社会性新項目 「知識及び技術又は技能の向上に関する取組の状況」(建設CPD、建設キャリアアップ)はP点換算の最高値は14.25点になります。

以下、3月26日配信記事の続報です。

3月26日 官報掲載
https://kanpou.npb.go.jp/20210326/20210326g00070/20210326g000700000f.html


1.技術力 Z点
「監理技術者を補佐する者として配置可能な1級技士補」が技術者として追加されました。
「監理技術者を補佐する者として配置可能な1級技士補」=「主任技術者となる資格」+「1級技士補」


2.その他審査項目(社会性等) W点

1)≪新設≫W10 知識及び技術又は技能の向上に関する取組の状況
社会性項目に、新たにW10として「知識及び技術又は技能の向上に関する取組の状況」の項目が追加され、継続的に知識及び技術又は技能の向上に努めている技術者・技能者を抱える企業が評価されます。

①社会性にW10を追加
「知識及び技術又は技能の向上に関する取組の状況」が追加されます。


②W10 知識及び技術又は技能の向上に関する取組の状況 計算式

Z1 : 技術者数 ・・・ 専任技術者資格を有する者、登録基幹技能者講習修了者、2級技士補若しくは1級技士補の数
Z2 : 技能者数 ・・・ 審査基準日以前3年間に施工に従事した者の数
Z3 : 技術者点 ・・・ 下記③ Z3 CPD取得状況 評価
Z4 : 技能者点 ・・・ 下記④ Z4 建設キャリアアップシステム レベルアップ 評価

上記計算式での算出結果を下表に当てはめて W10を算出します。
経審総合評点では、最大14.25点の加点となります。
≪表①≫


②~④の計算式図解はこちらから。

Z3 技術者点 CPD取得状況 評価 (新規追加)
当該建設業者に所属している建設技術者について、審査基準日において、基準日前1年間における技術者1人当たりが取得したCPD単位数≪認定団体毎に表③の数値により換算≫を計算し、≪表②≫に当てはめて評点を求めます。
≪表②≫


技術者1人当たりCPD単位は、CPD付与団体毎の以下数値を満点(30点)に換算します。
技術者1人当たり上限を30単位とします。
≪表③≫


Z4 技能者点 建設キャリアアップシステム レベルアップ 評価 (新規追加)
・審査基準日において、基準日前3年間における能力評価基準で1以上レベルアップした建設技能者の割合を計算し、表④に当てはめて評点を求めます。
・基準日において既にレベル4と判定されている建設技能者については、建設技能者の数から除いて計算します。
≪表④≫

2)W5 建設業経理士
加点となるには試験合格だけでなく、5年毎の登録経理士講習を受講し、登録経理士講習実施機関に登録されることが必要です。
・登録経理試験の1級に合格した者  (変更)登録経理士講習実施機関に登録された1級登録経理士
・登録経理試験の2級に合格した者  (変更)登録経理士講習実施機関に登録された2級登録経理士
※合格した日及び前回受講日が属する年度の翌年度の開始の日から5年を経過しない者が対象

同様に、監査の受審状況における経理処理の適正を確認できる者を、登録経理士講習実施機関に登録された1級登録経理士とする

経過措置
以下該当する場合は規定の日までは有効です。
・令和5年(2023年)3月31日までの間に限り、平成29年(2017年)3月31日以前に登録経理試験に合格した者
・登録経理試験に合格した者の知識の向上を目的として、一般財団法人建設業振興基金が実施する講習を5年以内に受講した者(受講した日の属する年度の翌年度の開始の日から5年を経過しないこと)

※評点テーブルの変更はございません。

3)W1 労働福祉の状況
法定外労働災害補償制度加入の有無 評価対象となる補償制度の提供者
全日本火災共済協同組合連合会  (変更)中小企業等協同組合法に基づき共済事業を営む者
公益財団法人建設業福祉共済団
一般社団法人全国建設業労災互助会
一般社団法人全国労働保険事務組合連合会
保険会社

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