2021/04/20 全中建/会員企業の20年度採用活動実態調査結果/若手技術者の離職が定年退職上回る
【建設工業新聞 4月 20日 1面記事掲載】
中小建設企業の採用活動で苦戦が続いている。全国中小建設業協会(全中建、土志田領司会長)が行った会員の実態調査によると、2020年度に新規に正社員を「採用していない」と回答した企業の割合は、技術者59・1%(前年60・2%)、技能者65・5%(69・5%)だった。「採用した」と回答した企業のうち、採用人数が「1人」の企業は技術者68・8%(68・7%)、技能者79・8%(75・2%)と多数を占め、採用できても若干名にとどまっている。
調査は昨年10~12月に2260社を対象に実施。696社(回答率30・8%)が回答した。回答企業は従業員が10~50人未満(回答割合61・9%)、完成工事高が1億~10億円未満(62・5%)が多い。
20年度に技術者を採用した企業は237社。採用人数は「1人」が163社、「2人」が49社、「3人」が25社だった。技能者は173社が採用したと回答。採用人数は「1人」が138社、「2人」が26社、「3人」が9社だった。技術者、技能者とも「4人以上」の回答企業はなかった。
年代別に見ると、技術者は「10~20代」が124社、「30~40代」が67社、「50代以上」が46社で、技能者は「10~20代」が65社、「30~40代」が56社、「50代以上」が52社だった。10~20代の割合は技術者が全体の49・4%、技能者は38・9%を占めている。
女性の採用状況は、技術者が前年の50社から49社に減った一方、技能者は11社から13社に増えた。技術者、技能者とも採用人数は「1人」が大半を占めている。
新規採用のルートも質問した(複数回答)。ハローワークまたは人材紹介会社が36・1%で最多。高校または専門学校の新卒者は25・6%、縁故採用は24・9%、大学新卒者は12・5%で、建設業振興基金らの緊急育成事業などが0・9%と続く。
20年度は正規社員のうち技術者の10~20代の離職が158人と多く、定年退職の99人を上回る。ここ数年状況は変わらず、改善されていない。途中離職の主な理由として、「人間関係(社内・社外)」が31・0%で最多。「作業がきつい」が19・7%で続いた。技能者の離職は10~20代が58人と最も少なく、50代以上が169人で最も多い。
外国人労働者がいると回答したのは79社。人数は計263人。内訳は1人17社、2人20社、3人15社だった。
調査は昨年10~12月に2260社を対象に実施。696社(回答率30・8%)が回答した。回答企業は従業員が10~50人未満(回答割合61・9%)、完成工事高が1億~10億円未満(62・5%)が多い。
20年度に技術者を採用した企業は237社。採用人数は「1人」が163社、「2人」が49社、「3人」が25社だった。技能者は173社が採用したと回答。採用人数は「1人」が138社、「2人」が26社、「3人」が9社だった。技術者、技能者とも「4人以上」の回答企業はなかった。
年代別に見ると、技術者は「10~20代」が124社、「30~40代」が67社、「50代以上」が46社で、技能者は「10~20代」が65社、「30~40代」が56社、「50代以上」が52社だった。10~20代の割合は技術者が全体の49・4%、技能者は38・9%を占めている。
女性の採用状況は、技術者が前年の50社から49社に減った一方、技能者は11社から13社に増えた。技術者、技能者とも採用人数は「1人」が大半を占めている。
新規採用のルートも質問した(複数回答)。ハローワークまたは人材紹介会社が36・1%で最多。高校または専門学校の新卒者は25・6%、縁故採用は24・9%、大学新卒者は12・5%で、建設業振興基金らの緊急育成事業などが0・9%と続く。
20年度は正規社員のうち技術者の10~20代の離職が158人と多く、定年退職の99人を上回る。ここ数年状況は変わらず、改善されていない。途中離職の主な理由として、「人間関係(社内・社外)」が31・0%で最多。「作業がきつい」が19・7%で続いた。技能者の離職は10~20代が58人と最も少なく、50代以上が169人で最も多い。
外国人労働者がいると回答したのは79社。人数は計263人。内訳は1人17社、2人20社、3人15社だった。
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