2021/06/17 群馬県/建設業をワクチン優先接種業種に追加/エッセンシャルワーカーに認定

【建設工業新聞  6月 17日 1面記事掲載】

山本一太群馬県知事と群馬県建設業協会(群馬建協)の青柳剛会長は16日に県庁で会見し、新型コロナウイルスワクチンの優先接種業種に建設業を加えると発表した。災害の緊急対応に出動する建設業などを県がエッセンシャルワーカーに位置付け、高崎市の大規模接種会場で接種を受けてもらう。青柳会長は「台風シーズン前に、災害に強固な体制を築きたい」と決意を示した。

県が医療などのこれまでの優先枠に建設業、エネルギー・インフラ、公共交通を加えた。群馬建協は、地域の新規感染者や、市町村の接種状況を踏まえて本部が調整機能を担い、県内12支部単位で接種を進める。県、市町村、国の工事を中断せず、接種日を複数設けるなどして交代で接種を急ぐ。

16日午前9時時点で協会事務局を含め会員企業のうちの249社、6136人が接種を希望している。接種に伴い体調不良があった場合には、業務の一環として対応するよう会員企業に求める。災害対応の実績のある関連企業の接種も順次進める。

会見で山本知事は「社会インフラの維持に必要な建設業などを対象にする。災害に対応する社会に欠かすことのできない存在。建設業をエッセンシャルワーカーに位置付けるのは群馬が全国初」と説明した。青柳会長は「中小事業者も行政と一体になれば早期に接種できる。災害時のやりがいの醸成に寄与し、防災・減災国土強靱化になる。地域を守る建設業の役割をしっかり果たす」と述べた。

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