2021/07/08 北海道建設部/20年度週休2日モデル工事アンケート結果/収入減懸念が5割
【建設工業新聞 7月 8日 6面記事掲載】
北海道建設部は2020年度に実施した週休2日モデル工事の受注者アンケート結果をまとめた。モデル工事に関する労働者の意見では「収入減の懸念」が前年度より8ポイント低下したが49%と約半数を占めた。「良い」という回答は4ポイント上昇し27%。受注者からは労働者の収入減を懸念する意見がある一方で、休日の確保や身体的疲労の軽減が図られたなどの意見が多く出た。
同部では、次代の担い手を確保するための若手技術者や技能労働者の入職促進策として、18年3月以降の入札工事から週休2日モデル工事を実施している。今回のアンケートは、ゼロ国債やゼロ道債、補正繰り越しを含め20年度内を工期末としたモデル工事を対象に実施し、201工事から回答を得た。
調査結果を見ると、モデル工事を実施して良かった点は「自分の時間が増えた」が23件で最多となり、「業務の効率につながった」「体調面でプラスとなった」が各6件で続く。主な意見では「家族サービスや子どもの部活の応援ができた」「作業員募集確保の条件として効果がある」「休日が増えたことで精神的、肉体的な負担が軽減した」などが挙がった。
一方、実施して悪かった点は「天候の影響を受けた」が最も多く、「下請との調整に苦慮」「収入減」「時間外勤務の増」などが続く。主な意見では「全体的に期間が長くなり冬期間の凍結や天候に左右されることなどを考慮すると工程に不安が残る」「遠方からの外注業者がいる場合は土曜日も仕事をしたがる傾向にあり、実施が難しい」「週休2日工事が増えているため、警備や運搬などの下請業者がさらに不足し工程調整に苦労した」「工程に合わせると時間外作業が増える」といった意見があった。
週休2日を本格導入する時期については「労務単価の引き上げなど導入環境が整備されてから」が89件で、「モデル工事に実施状況を勘案して数年後」が46件、「早期に実施する必要がある」が45件だった。
モデル工事の際に工夫したことは「生産性向上を意識しロスや遅れがないよう入念に準備した」「繁忙期を避けるために早期着工した」など工程管理に関するものや、「繁忙期は雨天の代休を使用し、工程に遅れを出さずに達成できた」「繁忙期には土曜日・祝日作業を行い、閑散期には平日を休日とした」など休日の取り方に関する工夫が多かった。
同部では当初設計で4週8休として労務単価や機械経費、諸経費の補正を行っているが、今後も補正係数の改定などについて国の動向を注視しながら検討を進める方針だ。
同部では、次代の担い手を確保するための若手技術者や技能労働者の入職促進策として、18年3月以降の入札工事から週休2日モデル工事を実施している。今回のアンケートは、ゼロ国債やゼロ道債、補正繰り越しを含め20年度内を工期末としたモデル工事を対象に実施し、201工事から回答を得た。
調査結果を見ると、モデル工事を実施して良かった点は「自分の時間が増えた」が23件で最多となり、「業務の効率につながった」「体調面でプラスとなった」が各6件で続く。主な意見では「家族サービスや子どもの部活の応援ができた」「作業員募集確保の条件として効果がある」「休日が増えたことで精神的、肉体的な負担が軽減した」などが挙がった。
一方、実施して悪かった点は「天候の影響を受けた」が最も多く、「下請との調整に苦慮」「収入減」「時間外勤務の増」などが続く。主な意見では「全体的に期間が長くなり冬期間の凍結や天候に左右されることなどを考慮すると工程に不安が残る」「遠方からの外注業者がいる場合は土曜日も仕事をしたがる傾向にあり、実施が難しい」「週休2日工事が増えているため、警備や運搬などの下請業者がさらに不足し工程調整に苦労した」「工程に合わせると時間外作業が増える」といった意見があった。
週休2日を本格導入する時期については「労務単価の引き上げなど導入環境が整備されてから」が89件で、「モデル工事に実施状況を勘案して数年後」が46件、「早期に実施する必要がある」が45件だった。
モデル工事の際に工夫したことは「生産性向上を意識しロスや遅れがないよう入念に準備した」「繁忙期を避けるために早期着工した」など工程管理に関するものや、「繁忙期は雨天の代休を使用し、工程に遅れを出さずに達成できた」「繁忙期には土曜日・祝日作業を行い、閑散期には平日を休日とした」など休日の取り方に関する工夫が多かった。
同部では当初設計で4週8休として労務単価や機械経費、諸経費の補正を行っているが、今後も補正係数の改定などについて国の動向を注視しながら検討を進める方針だ。
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