2021/11/11 東京・世田谷区/総合評価を見直し、CCUS事業者登録で2点/入札制度改革案
【建設工業新聞 11月 11日 4面記事掲載】
東京・世田谷区は区発注工事の入札契約手続きに関連し、総合評価方式の評価項目を見直す。公契約条例に基づく評価の項目に建設キャリアアップシステム(CCUS)の登録状況などを追加する。CCUSの事業者登録をしていれば2点を付与。併せてワーク・ライフ・バランス(WLB、仕事と家庭の調和)や労働安全衛生などへの取り組み状況も評価項目に入れる。2022年2月以降に発注する案件から試行を始める。
見直し内容は区がまとめた入札制度改革案に盛り込んだ。区は施工能力審査型の総合評価方式を導入し、▽施工能力評価点▽地域貢献評価点▽価格点-の三つを合算して落札者を決めている。区は品質と価格のバランスを競う入札制度を目指し、従来方式を改定した「(仮称)世田谷区建設工事総合評価方式」を導入し、点数の合算対象を三つから四つに増やす。新設するのは公契約条例に基づく「公契約評価点」で、CCUSやWLBの取り組みなどを入札契約手続きで評価していく。
新制度の評価配点は価格と価格以外が各50点。価格以外の評価は案件ごとで採用しない選択項目を含む。配点に偏りが出ないよう、価格以外の評価点は係数を掛けて常に50点満点になるよう調整する。
公契約評価点は経営事項審査や、国・都の各種認定制度を基本的な評価指標にする。原則すべての入札参加者が対象だが、「賃金支払いの状況」の評価項目は下請業者がいる場合に適用。下請を含め労働報酬下限額(予定価格3000万円以上の工事で公共工事設計労務単価の85%など)が順守できないと2点減らす。
労働安全衛生の項目では、建設業労働災害防止協会(建災防)への加入で2点追加。建災防の建設業労働安全衛生マネジメントシステム(コスモス)などの認定でさらに2点を加える。WLBへの評価は都の「東京ライフ・ワーク・バランス認定」や、厚生労働省による「えるぼし認定」「くるみん認定」の状況に基づき、最大2点を加点する。
入札価格が低いほど評価点が高まる現行の価格点の評価方法も改める。非公表の「評価基準価格」を新設し、基準価格を下回る入札は評価を下げる。区は試行に先立ち新制度の事業者説明会を12月~22年1月に開く。
見直し内容は区がまとめた入札制度改革案に盛り込んだ。区は施工能力審査型の総合評価方式を導入し、▽施工能力評価点▽地域貢献評価点▽価格点-の三つを合算して落札者を決めている。区は品質と価格のバランスを競う入札制度を目指し、従来方式を改定した「(仮称)世田谷区建設工事総合評価方式」を導入し、点数の合算対象を三つから四つに増やす。新設するのは公契約条例に基づく「公契約評価点」で、CCUSやWLBの取り組みなどを入札契約手続きで評価していく。
新制度の評価配点は価格と価格以外が各50点。価格以外の評価は案件ごとで採用しない選択項目を含む。配点に偏りが出ないよう、価格以外の評価点は係数を掛けて常に50点満点になるよう調整する。
公契約評価点は経営事項審査や、国・都の各種認定制度を基本的な評価指標にする。原則すべての入札参加者が対象だが、「賃金支払いの状況」の評価項目は下請業者がいる場合に適用。下請を含め労働報酬下限額(予定価格3000万円以上の工事で公共工事設計労務単価の85%など)が順守できないと2点減らす。
労働安全衛生の項目では、建設業労働災害防止協会(建災防)への加入で2点追加。建災防の建設業労働安全衛生マネジメントシステム(コスモス)などの認定でさらに2点を加える。WLBへの評価は都の「東京ライフ・ワーク・バランス認定」や、厚生労働省による「えるぼし認定」「くるみん認定」の状況に基づき、最大2点を加点する。
入札価格が低いほど評価点が高まる現行の価格点の評価方法も改める。非公表の「評価基準価格」を新設し、基準価格を下回る入札は評価を下げる。区は試行に先立ち新制度の事業者説明会を12月~22年1月に開く。
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