2021/11/15 4~9月の建設受注、8・0%増/民間工事の回復顕著/国交省

【建設工業新聞  11月 15日 1面記事掲載】

国土交通省は12日、建設工事受注動態統計調査の2021年度上半期(4~9月)集計を発表した。累計受注高は前年同期比8・0%増の54兆0833億円。元請受注高は8・5%増の34兆9683億円で、うち公共工事は2・2%減の10兆8143億円、民間工事は14・0%増の24兆1540億円だった。民間工事の落ち込みを要因に例年より低い水準だった前年同期から回復した格好だ。=2面に関連記事

公共工事で1件500万円以上の工事を対象にした集計では「国の機関」の発注工事が3兆3547億円(前年同期比1・2%増)。うち国は22・8%減と前年実績を下回った。「地方の機関」の発注工事は7兆0741億円(1・4%減)で、うち都道府県が5・0%減、市区町村は1・3%減だった。

1件5億円以上の民間建築工事・建築設備工事の受注高は4兆8902億円(21・6%増)と伸長。発注者別に見ると、主要産業と言える不動産業が14・4%増、製造業は21・9%増、サービス業が28・8%増と軒並み回復した。1件500万円以上の民間土木工事・機械装置等工事の受注高は3兆9619億円(1・3%増)だった。

4月調査から推計方法を刷新したため、旧方法の過去データとの単純比較はできない。過去8年で累計受注高が下から2番目だった20年度上半期の実績を踏まえると、21年度上半期は「例年に比べ高い水準とはいえないのではないか」(国交省担当者)としている。

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