2021/12/03 政府/21年度補正予算案/公共事業関係費は2兆0019億円、国土強靱化を推進

【建設工業新聞  12月 3日 2面記事掲載】

政府が6日召集の臨時国会に提出する2021年度補正予算案で、全府省の公共事業関係費の総額が2兆0019億円になった。1兆2539億円を「防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策」(21~25年度)に投入。あらゆる関係者が協働する「流域治水」の推進、被災後に迅速な通行を可能にする高規格道路のミッシングリンク(未連結区間)解消や4車線化などを推し進める。

府省別でみると国土交通省は1兆6369億円を計上した。予算を着実に執行する工夫として、国庫債務負担行為の新たな枠組み「事業加速円滑化国債」を運用する。5か年加速化対策のような複数年にまたがる事業を対象に、補正予算からスタート・支出する国債を設定。計画的で円滑な事業執行を後押しする。

次いで予算規模が大きかったのは農林水産省(2940億円)。農業水利施設の整備と補修・更新、ため池の防災対策や治山対策などに取り組む。

府省別の内訳は▽内閣府=138億63百万円▽厚生労働省=29億82百万円▽農水省=2940億44百万円▽経済産業省=12億72百万円▽国交省=1兆6369億43百万円▽環境省=527億78百万円。

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