2022/02/10 清水建設/日本道路との資本関係を強化/TOBで連結子会社化めざす

【建設工業新聞  2月 9日 1面記事掲載】

清水建設は9日、日本道路との資本関係を強化するためTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。株式の保有割合を24・84%から50・10%に引き上げ連結子会社化する方針だ。

協働での案件取り組み強化による受注拡大や、相互の顧客網・技術・拠点網などを活用した事業競争力の底上げ、コンプライアンス体制のさらなる強化などを目指す。日本道路はTOBに賛同する。

清水建設は現在、日本道路の筆頭株主で持ち分法適用関係会社にしている。TOBの上下限は222万0200株。買い付け価格は1株当たり1万円、総額222億2百万円を見込む。買い付け期間は10日~3月22日、決済開始日は3月29日を予定する。TOB成立後も日本道路の東証1部上場は維持される見込みだ。

清水建設は中長期的な建設市場の動向を見据え、日本道路との資本関係を強化する方針を決定。日本道路の民間顧客への営業強化や技術開発の促進などを図る。民間受注拡大を目指す・アスファルト合材などの製造・販売でも設備更新などを進め、コスト低減や品質向上につなげる。経営体制の管理も充実する。

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