関東地方整備局は、賃上げ企業を総合評価方式の入札契約手続きで加点する施策に関連し、独自のＱ＆Ａをまとめた。業界団体向けに開いた説明会などで寄せられた質問を踏まえ、５項目２６問で回答を掲載している。内容は随時更新する予定。Ｑ＆Ａは関東整備局のホームページ（https://www.ktr.mlit.go.jp/gijyutu/gijyutu00000227.html）で公開している。

Ｑ＆Ａは質問を▽全般▽適用対象▽評価項目および評価方法▽賃上げの実績確認▽賃上げ基準に達していない者のペナルティー－の５項目に整理している。説明会などで質問が多かった「２年国債工事の場合、賃上げは２年連続で実施しないといけないのか」には「賃上げ実績は工事の初年度だけでよい」と回答している。

関東整備局独自の取り組みも解説している。賃上げ実績確認を各工事の契約担当官ではなく本局総務部契約課調査係に一本化し、受発注者の事務負担を軽減する施策を説明している。

関東整備局は、２月８日に財務省の通知で運用の見直しが決まった後、改めて管内各建設業協会や業界団体向けに説明会を開催。ウェブ説明会には計１６９団体・社が参加した。