2022/03/25 日建連/時間外労働上限規制、達成1年前倒しへ指針策定
【建設工業新聞 3月 25日 1面記事掲載】
日本建設業連合会(日建連、宮本洋一会長)は会員企業が取り組む時間外労働の削減をより強く後押しする。建設業に時間外労働の罰則付き上限規制が適用される2024年4月を目標に、日建連は上限規制の達成を目指していた。目標を1年前倒しし23年4月の達成を目指す。会員の取り組み事例などを整理したガイドラインを策定。週休2日の確保を柱とする対策の実行も促し、働き方改革の実現につなげる。
時間外労働の罰則付き上限規制は改正労働基準法で24年度から建設業に適用される。原則として月間45時間以内、年間360時間以内に抑える。特例措置で年間最大720時間以内、月間45時間超は年6回まで認められる。
ただ昨年9月にまとめた20年度「労働時間調査報告」によると、年間720時間を上回る従業員の割合は18~20年度に横ばいの10%前後で推移していることが判明。週休2日の普及も余地があると見て、上限規制基準項目全般の達成目標を24年度から1年前倒しすることにした。23年度は日建連独自に上限規制の試行期間と位置付ける。
上限規制達成の目標見直しと連動し、週休2日の実現を後押しする「時間外労働削減ガイドライン」も策定した。上限規制に対応する必要事項として「4週8閉所(少なくとも4週8休)を実現することが不可欠」と明記。その上で「時間外労働の削減と週休2日推進は一体的に取り組まなければならない」と促している。
ガイドラインには時間外労働の削減対策として、工期が調整しやすい設計・施工一括案件の比率向上やICT(情報通信技術)活用による生産性向上策などを紹介している。
日建連は17年9月に「時間外労働の適正化に向けた自主規制目標」を策定した。19~21年度で年間960時間以内、22~23年度に840時間以内を達成し、24年度からは上限規制と同じ720時間以内を目標に掲げていた。今後は前倒した目標の達成状況を丁寧に追跡調査し、情報を共有していく。
時間外労働の罰則付き上限規制は改正労働基準法で24年度から建設業に適用される。原則として月間45時間以内、年間360時間以内に抑える。特例措置で年間最大720時間以内、月間45時間超は年6回まで認められる。
ただ昨年9月にまとめた20年度「労働時間調査報告」によると、年間720時間を上回る従業員の割合は18~20年度に横ばいの10%前後で推移していることが判明。週休2日の普及も余地があると見て、上限規制基準項目全般の達成目標を24年度から1年前倒しすることにした。23年度は日建連独自に上限規制の試行期間と位置付ける。
上限規制達成の目標見直しと連動し、週休2日の実現を後押しする「時間外労働削減ガイドライン」も策定した。上限規制に対応する必要事項として「4週8閉所(少なくとも4週8休)を実現することが不可欠」と明記。その上で「時間外労働の削減と週休2日推進は一体的に取り組まなければならない」と促している。
ガイドラインには時間外労働の削減対策として、工期が調整しやすい設計・施工一括案件の比率向上やICT(情報通信技術)活用による生産性向上策などを紹介している。
日建連は17年9月に「時間外労働の適正化に向けた自主規制目標」を策定した。19~21年度で年間960時間以内、22~23年度に840時間以内を達成し、24年度からは上限規制と同じ720時間以内を目標に掲げていた。今後は前倒した目標の達成状況を丁寧に追跡調査し、情報を共有していく。
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