2022/11/07 愛知県/工事成績評定でCCUS導入評価を検討、土木・舗装研究議題検討会で表明

【建設工業新聞  11月 7日 11面記事掲載】

愛知県土木研究会(朝日啓夫会長)と愛知県舗装技術研究会(大矢伸明会長)、愛知県は2日、本年度の「土木・舗装に関する研究議題」検討会を名古屋市熱田区の名古屋国際会議場で開いた=写真。会員企業から約200人が出席。土木工事や舗装工事の現場が抱える課題などで意見を交わした。この中で県は、建設キャリアアップシステム(CCUS)について、来年度から工事成績評定の中で評価することを検討中であることを明らかにした。

冒頭、朝日会長は「女性の活躍も見られるようになったが、喫緊の課題はやはり人手不足。現場からの要望について早急に対応していただきたい」、大矢会長も「課題は山積しているが、より良いパートナーシップ構築へ解決していきたい」とあいさつ。中尾恭啓県建設局技監は「働き方改革や生産性向上、担い手確保などの課題を解決し公共事業の品質を向上するためにも、受発注者双方の責務として理解を深めて取り組むことが大切だ」と話した。

講演では、県建設局土木部の佐藤正裕建設企画課長が「建設業を取り巻く現状と愛知県の取り組み」と題し、担い手確保や防災、安全対策など県の施策を紹介。DX活用では、建設現場の遠隔臨場について発注者指定型で本年度は110件程度を試行予定だと説明した。CCUSの普及・推進に向け、来年度から工事成績評定の創意工夫で評価するなどインセンティブの付与を検討中であることを明らかにした。

研究検討議題は、舗装工事が▽舗装修繕工事での既設舗装厚の事前確認▽路面切削工出来形管理▽プロセスチェック-など8項目、土木工事は▽設計変更ガイドラインの順守▽小規模工事の評価点▽資材高騰による設計工期・価格の柔軟な運用、対応-など8項目。これらの議題に対し、県は書面では不明確だった部分について改めて説明。対応や運用面など双方が理解を深めた。

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