2023/09/22 CCUS能力評価に「解体」追加/実施団体は全解工連、10月2日から

【建設工業新聞  9月 22日 1面記事掲載】

建設キャリアアップシステム(CCUS)登録技能者の能力評価(レベル判定)手続きに、10月2日から「解体」職種が追加されることが決まった。能力評価実施団体は全国解体工事業団体連合会(全解工連、井上尚会長)。レベル判定業務は日本機械土工協会(日機協、山梨敏幸会長)に委託し、同日にウェブで申請受け付けを開始する。レベル判定に用いる能力評価基準の策定・認定は41職種目。

能力評価の対象になるのは▽足場とび工▽かじ工▽建設廃棄物運搬工▽はつり工▽解体工▽同(コンクリート工作物)▽同(木造建築物)▽ひき家工▽アスベスト除去工-のいずれかの職種コードでCCUS技能者登録している技能者。同協会が策定した能力評価基準に基づき4段階でレベルを判定し、各レベルに応じたカードを技能者に交付する。能力評価基準では各レベルに必要な保有資格や就業日数を設定した。

2022年2月には登録基幹技能者の職種に「解体」が追加され、今年8月には全解工連が全国5会場で初の「登録解体基幹技能者講習」を開始している。

国土交通省は各専門工事業団体に能力評価制度の普及促進を引き続き働き掛けていく。23年度に建設産業人材確保・育成推進協議会(人材協、事務局・建設業振興基金)を通じ、能力評価基準が未策定で新たに検討する団体に対する助成制度を創設。新たな基準作成を後押しするためコンサル委託費などを助成する。CCUSの普及を通じて、より幅広い分野で技能者の処遇改善の機会を創出する。

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