2024/10/04 現場の残業時間ほぼ全てが上限規制内に、4週8休割合も上昇/全建会員調査
【建設工業新聞 10月 3日 1面記事掲載】
建設現場の長時間労働が是正されてきている。全国建設業協会(全建、今井雅則会長)が会員企業に実施した調査によると、現場従事者(技術者、技能者)で1カ月当たりの平均残業時間が45時間以下の割合は2023年に98・1%となり、前年と比べ2・0ポイント上昇した。4週8休を実現した現場は前年から13・4ポイント上昇の43・3%に達し、休日確保も広がっている。労働時間を短縮するための取り組みでは、「週休2日モデル工事の受注」などが挙がった。
「働き方改革の推進に向けた取組状況等に関するアンケート調査」を7月に実施。会員企業2367社が回答した。時間外労働の短縮や休日確保の取り組み状況などを聞いた。
現場従事者の残業時間を見ると、「15時間以下」が64・0%(前年比2・9ポイント上昇)と最も多く、次いで「16~30時間」が24・0%(0・6ポイント上昇)、「31~45時間」が10・1%(1・5ポイント低下)となり、45時間以下は計98・1%(2・0ポイント上昇)に達した。ほぼ全ての現場で時間外労働の上限規制に収まっていることが分かった。
技術者と直接雇用している技能者で分けると、技術者の方が若干長くなる傾向がある。「45時間以下」の割合は技能者が98・7%(0・8ポイント上昇)に対し、技術者は97・0%(2・3ポイント上昇)となった。
「おおむね4週8休」を実現している現場は43・3%となり、前年と比べ13・4ポイント上昇し大幅に改善した。「おおむね4週7休」は14・7%(0・4ポイント低下)、「おおむね4週6休」は33・2%(9・3ポイント低下)、「おおむね4週5休」は6・3%(2・2ポイント低下)、「おおむね4週4休以下」は2・5%(1・5ポイント低下)となった。
全建は「4週8休の割合は前年からは伸びているものの、週休2日が当たり前の他産業と比べると決して高い数値とはいえない」と指摘。休日確保に向けて引き続き「目指せ週休2日+360時間(ツープラスサンロクマル)運動」などを推進する。
労働時間を短縮するために実施している取り組み(複数回答)を聞いたところ、公共工事などの「週休2日モデル工事の受注」(50・0%)が最も多く、次いで「労働時間の適正管理」(44・7%)、「経営トップによる声かけ」(42・4%)と続いた。時間外労働が多くなる理由では「作成書類が多過ぎる」(71・5%)と「人員が不足している」(69・4%)が突出。書類作成の負担を抱えながら少ない人員で現場を稼働している実態が見えた。
「働き方改革の推進に向けた取組状況等に関するアンケート調査」を7月に実施。会員企業2367社が回答した。時間外労働の短縮や休日確保の取り組み状況などを聞いた。
現場従事者の残業時間を見ると、「15時間以下」が64・0%(前年比2・9ポイント上昇)と最も多く、次いで「16~30時間」が24・0%(0・6ポイント上昇)、「31~45時間」が10・1%(1・5ポイント低下)となり、45時間以下は計98・1%(2・0ポイント上昇)に達した。ほぼ全ての現場で時間外労働の上限規制に収まっていることが分かった。
技術者と直接雇用している技能者で分けると、技術者の方が若干長くなる傾向がある。「45時間以下」の割合は技能者が98・7%(0・8ポイント上昇)に対し、技術者は97・0%(2・3ポイント上昇)となった。
「おおむね4週8休」を実現している現場は43・3%となり、前年と比べ13・4ポイント上昇し大幅に改善した。「おおむね4週7休」は14・7%(0・4ポイント低下)、「おおむね4週6休」は33・2%(9・3ポイント低下)、「おおむね4週5休」は6・3%(2・2ポイント低下)、「おおむね4週4休以下」は2・5%(1・5ポイント低下)となった。
全建は「4週8休の割合は前年からは伸びているものの、週休2日が当たり前の他産業と比べると決して高い数値とはいえない」と指摘。休日確保に向けて引き続き「目指せ週休2日+360時間(ツープラスサンロクマル)運動」などを推進する。
労働時間を短縮するために実施している取り組み(複数回答)を聞いたところ、公共工事などの「週休2日モデル工事の受注」(50・0%)が最も多く、次いで「労働時間の適正管理」(44・7%)、「経営トップによる声かけ」(42・4%)と続いた。時間外労働が多くなる理由では「作成書類が多過ぎる」(71・5%)と「人員が不足している」(69・4%)が突出。書類作成の負担を抱えながら少ない人員で現場を稼働している実態が見えた。
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