2026/03/31 CCUS、「詳細型」登録に一本化/27年4月から、レベル判定加速へ

【建設工業新聞 03月 31日 1面記事掲載】

建設キャリアアップシステム(CCUS)の技能者登録が2027年4月以降、能力評価(レベル判定)申請が可能な「詳細型」に一本化されることが決まった。CCUS登録技能者が180万人を超える中、登録促進を目的とした「簡略型」を廃止し、レベルアップによるメリット発現を促していく方向にかじを切る。簡略型で登録済みの技能者は、更新時に詳細型への移行が必要になる。一本化以降は当面、登録手数料を現行の4900円から数百円引き下げ、負担増に配慮する。

国土交通省や建設業団体で構成するCCUS運営協議会(会長・楠田幹人国交省不動産・建設経済局長)の30日の総会で、CCUS運営主体の建設業振興基金(振興基金、谷脇暁理事長)が提案し、了承された。

煩雑な手続きを解消するため2段階となっていた登録方式を見直す。詳細型は、簡略型で省いている保有資格情報なども合わせて登録し、手数料も簡略型の2500円より割高。一本化後は手数料を当面4000~4500円程度に引き下げる。簡略型から詳細型への切り替えも現行の2400円から当面1500~2000円程度にする。

技能者の処遇改善につなげるCCUSのメリット発揮には、公正な評価の裏付けとなるレベル判定の浸透が不可欠となる。ただ、判定を受けてレベル2~4となっている技能者数は2月末時点で14・5万人。登録技能者全体の約8%にとどまる。改正建設業法で建設業者に労働者の処遇確保が努力義務化され、国交省がCCUSレベル別の年収目安を公表するなど、レベル判定を前提に処遇改善を促す仕組みが出来上がってきているが、現状のままでは波及効果が限定的になりかねない。

登録技能者の累計で詳細型は約69%を占めるが、直近は簡略型とほぼ半々で登録されている。技能者登録の有効期限は10年のため、期限切れに伴う更新手続きで詳細型への移行は28年度以降に本格化する見通し。育成就労外国人は27年4月の制度開始当初から詳細型での登録が必要になる。振興基金は3月末まで時限的に行っていたレベル判定手数料の全額支援を当面延長する方針も示している。

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